【保険代理店の課題 その3:生産性向上】
保険代理店の生産性向上をシリーズ第3回に分けてお伝えしており、今回は第2回目となります。 (お見逃しは、弊社HPでもご覧いただけます)第1回:業務改善
第2回:IT活用
第3回:人材育成と定着

第2回:IT活用
現在IT、DX、デジタルという言葉が様々な場面で使用されています。
なんとなく理解はしているが、具体的に何を指していて、代理店業においては何をすればよいのか、今一つ理解していない方も多いのではないでしょうか。
IT活用・デジタル化・DXの違いを整理するとこのようになります
| 区分 | 意味 | 保険代理店の例 |
| デジタル化 | 紙→データ | 申込書をPDF保存 |
| IT活用 | 業務を楽にする | 更新管理をExcel+共有 |
| DX | 仕組みを変える | 営業と事務の分業+システム連携 |
■IT活用とは?
IT活用=「人がやっている仕事を、ITで“楽に・正確に・再現可能”にすること」です。
ポイントは
⇒ 仕事をITに置き換えること
⇒ 仕事のやり方をIT前提で組み直すこと
単なる「パソコンを使う」「システムを入れる」ではありません。
よくある誤解
❌ IT活用=高額なシステム導入
❌ IT活用=DX・AI・クラウドなど横文字
❌ IT活用=若い人向け
⭕ IT活用=現場のムダ・手戻り・属人化を減らすこと
■DXで最初に見直すべきは「保険代理店の日常業務」
DX成功代理店に共通しているのは、IT導入より先に、業務を分解していることです。
例えば…
- 更新業務は「営業の仕事」なのか?
- 見積・申込・保全は誰がやるのが最適か?
- 顧客対応の履歴は、個人の頭の中にないか?
こうした業務を「人」ではなく「仕組み」で回す発想に切り替える。これがDXの第一歩です。
それでは、ITをどのように活用していくのか。
■保険代理店における「IT活用」の具体例
① 情報管理
- 顧客情報を個人PC・紙台帳から
→ 共有クラウド(CRM・Excel・SFA)へ
② 更新・保全業務
- 更新時期を人が覚える
→ リスト自動抽出・アラート管理
③ 営業支援
- 過去提案を思い出しながら対応
→ 提案履歴・比較推奨理由を蓄積
④ 管理・監督指針対応
- 監査時に慌てて書類作成
→ 日常業務=証跡が残る仕組み
■IT活用が進むと何が変わるか?
✔ 営業が「作業」から解放される
✔ 事務の引き継ぎが楽になる
✔ 新人でも一定品質の対応ができる
✔ 外部監査・金融庁対応が現実的になる
■まとめ
ITの活用は、高額なシステムを導入することではありません。契約管理や計上に関するシステムは各保険会社から提供されていますので、それ以外の業務をIT活用で楽にする、効率化を図ると言うことです。これまで、属人的に行っていた業務をITの活用で、組織的な仕組みとすることです。さらに、パソコン操作で行うような作業は、RPAで自動化できます。
ITを活用して、人による作業を減らし、そのマンパワー(経営資源)を営業などの付加価値向上に振り替えることが重要です。
中小規模の保険代理店の店主は、高齢化が進んでいます。ITに苦手意識を持っている方も少なくないでしょう。しかし、この問題は今後避けては通れないことであり、今できることから始める必要があります。
IT活用チェックリスト(保険代理店版)を作成しましたので、ご希望の方はご連絡ください。無償で提供させていただきます。
次回も引き続き「生産性向上③」を配信いたします。

