「会社ドック」のご案内

個人のように、会社の状態を客観的に診断する必要性はあるのではないでしょうか。「会社ドック」という言葉はあまり聞かれないかもそれませんが、「経営診断」として、会社の状況を診断しているケースはあります。大企業では、社内に内部監査部門があります。また、会計監査法人の監査を受ける場合や、監督官庁から監査を受ける場合があるでしょう。いずれも全社的ではなく、財務やコンプライアンスなど部分的な監査が多いようですが。しかしながら、中小企業においては、部分的ですら監査や経営診断は行われていないのが実情です。では、その理由は何でしょうか。いくつかの理由が考えられますが、一番大きな問題は経営者に認識がないことでしょう。本件については、本文の第一章で詳しく述べさせていただきます。人間の死の原因は何でしょう。・老衰 ・病気 ・事故やケガによるものがほとんどでしょう。企業にとって、人間の死に当たるものを倒産とすれば、原因は何でしょう。 ・販売不振 ・資金繰りの悪化 ・信用の低下 ・連鎖倒産などが考えられ、最近では後継者や人手不足による倒産(売却)も多くなっています。人間の死で老衰は避けられないものでありますが、病気や事故については、一定の予防は可能です。病気を早期に予見するために健康診断を受診します。事故やケガを防ぐためには、準備体操や身体を鍛えたり、想定される事故のリスクへの対処を行ったりします。一般的な社会人の多くは、個人の体、生命に対して、これらのことを行っています。企業においては、老衰はありませんが、人の病気や事故に該当するものはあります。特に、信用の低下は、情報化社会となった近年、SNSなどの影響や社会的制裁が強くなった傾向から企業にとって大きな問題です。そして、これらの要因は、人間における病気のように、企業の内部に起因するもが多いのです。企業も人間と同様、これらを早期に予見する必要はあるのでしょう。それが「会社ドック」であると考えます。そして、「会社ドック」で発見された問題に対処することにより、企業の寿命は延びることになります。

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